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H15年7月
前にも描いた下鴨神社の「足つけ神事」今年も迎えることが出来た。
四年前の帰り道、久しぶりの友だちに出会った。「どや」「もうあかんわ、問屋が潰れてしもた」 彼は漆職人。随分前の正月の事、能登の仕事先が歳暮にくれたという「しゃこ」を「こうやって食うんや」と得意げに鋏で殻を切って食べさせてくれた。 「じゃあ、足つけてくるわ」と笑った顔が夜店の灯りのせいか、まだら色に思えた。それが最後。翌春彼は死んだ。
この祭りが来ると思い出す。
(パステル画)
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